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部分めっきのマスキング問題を解決できる、新工法「TPマスク工法」

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一つの部品の中でめっきが付いている部分、付いていない部分をつくる工法「部分めっき」。通常、この部分めっきには、めっきの付着を防ぐ部分には通常マスキング液を使用しますが、素地寸法精度が求められる製品で嵌合調整が難しいなど、様々な課題が生じていました。そこで、こちらの記事では、そうした課題を解決できる部分めっきの新工法「TPマスク工法」をご紹介いたします。

部分めっきでよくある課題

部分めっきには、ほとんどの場合マスキング溶液を使用します。めっき後は、マスキング液が付着した状態で出荷するか、マスキング液の部分に上から塗装し隠す方法が取られています。しかし、この方法では、マスキング溶液がめっき液中に溶け出し、不良の原因になったり、素地自体の寸法精度が求められる製品で嵌合調整が難しいなどの様々な課題があります。

一方、マスキング液を除去するとなると、コストがかさむと同時に、リードタイムの増加にも繋がってしまいます。

また、先述したマスキング液除去の課題により、部分めっきを採用しない(製品全体にめっき処理をする)場合、他の樹脂製品と組み立てられる際に、めっきと樹脂間で部品同士が擦れ「キュッキュッ」とギス音が発生するといった課題もあります。

部分めっきの新工法「TPマスク工法」

こうした、部分めっきのマスキング問題を解決したのが、部分めっきの新工法『TPマスク工法』です。

「TPマスク工法」は、塗料メーカーと共同開発した特殊マスキング溶液を使用することでめっき加工工程内でのマスキング液を除去することが可能です。そのため、めっき処理が完了した段階でマスキング液が除去されています。

新工法「TPマスク工法」の特長

寸法精度

めっき後にはマスキング溶液が除去されているため、製品の寸法精度を活かすことができます。

塗装性

めっき上の塗装部をTPマスクにすることで、樹脂素材自体を直接塗装したのと同じ状態となり塗装剥がれの対策を取ることができます。

コスト

素材の色を活かせるため、本来の2色成形による部分めっきが一体成形品で可能となり、コストを下げることができます。

異音

めっき部品と樹脂部品の組み立てではなく、樹脂部品同士の組み立てになるため、擦れ音(ギス音)がなくなります。

「TPマスク工法」の製品事例

車載パワーシートの操作スイッチ

こちらは、車載パワーシートの操作スイッチです。
マットのメッキ(サテンメッキとも呼びます。)加工を施すことで、高級感を表現しながら、光沢を抑えています。

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部分めっきのことなら、加飾技術ナビにお任せください!

今回は部分めっきの新工法「TPマスク工法」についてご紹介いたしました。

加飾技術ナビでは、部分めっきに関して、試作から量産までワンストップ対応が可能です。また、部分めっき以外にも、様々な加飾工法の実績がございます。

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