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ABS樹脂への二色成形

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加飾技術ナビを運営するアトライズヨドガワでは、様々な樹脂への加飾実績があります。その中でこちらの記事では、ABS樹脂への二色成形について、特徴と実際の製品事例をご紹介いたします。

 

ABS樹脂とは

ABS樹脂とは、アクリロニトリル(A)、ブタジエン(B)、スチレン(S)という3種類の物質を化学的に結合することでつくられる熱可塑性樹脂です。

3つの成分の長所を合わせもつため、機械的特徴のバランスがよく、さまざまな用途で活用されています。熱や衝撃に強く、加工性、デザイン性が高いといったメリットがあり、各物質の比率や結合方法を変えることで、さまざまな特性を付与することも可能です。

一方で、耐候性が低い、有機溶剤に弱い、燃えやすいといったデメリットもあります。

二色成形とは、異なる樹脂や別の色の樹脂などの材料を一体化させる成形工法です。1つの工程やサイクルで2つの樹脂や異なる材料を組み合わせることからダブルモールド(doublemolding)とも呼ばれます。

二色成形の射出成形機には2本のノズルとシリンダーがあり、1次型、2次型へ順番に射出し、2つの材料を組み合わせるため、1次型へ射出した後、2次型へは180度の回転や反転、スライドをするような工程が加わるのが大きな特徴です。

多機能な製品や複雑な形状の製品でも1つの工程で作ることができるため、手作業による組み立てなどの工程の大幅削減や不良率低減といった、生産性の向上を実現可能です。

 

ABS樹脂への二色成形事例

メーターパネル

こちらは、車載用メーターパネルにメッキ処理と蒸着を行った加飾事例です。

ABS樹脂とポリカーボネート(PC)の2色成形でパネル部分を成形、それに併せてプリズムとオーナメントの3部品をASSYしています。

目盛部は、メッキを施すことになっていたため、目盛部分はABS樹脂、その他はメッキがつかない特性を持ったグレードのPCを素材として2色成形しました。

>>製品事例の詳細はこちら

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今回は、ABS樹脂への二色成形についてご紹介いたしました。

当社では、ABS樹脂への二色成形に関して、試作から量産までワンストップ対応が可能です。また、ABS樹脂以外への材質、二色成形以外の加飾工法など、様々な樹脂への加飾実績がございます。

ABS樹脂への二色成形をはじめ、加飾に関してお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

>>製品事例一覧はこちら

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