加飾技術ナビを運営するアトライズヨドガワでは、様々な樹脂への加飾実績があります。その中でこちらの記事では、PCABS(ポリカABS)へのめっきについて、特徴と実際の製品事例をご紹介いたします。
PCABS(ポリカABS)とは
PCABS(ポリカABS)とは、PC(ポリカーボネート)にABSを混ぜ合わせた樹脂材料です。ABSのバランスの取れた機械物性とPCの優れた機械的特性、耐衝撃性、耐熱性を兼ね備えた、ABSとPCの欠点を補っている優れた素材です。
また、価格面においてPCよりも安価なことから、自動車はもちろん、医療、家電、食品など幅広い業界で採用されています。
樹脂(プラスチック)めっきについて
樹脂へのめっきは、非導体である樹脂成形品に特殊な表面処理加工を施して導体化し、電気めっきにより本物の金属を樹脂成形品上へ被覆する技術です。
1:エッチング処理
2:キャタリスト処理
3:無電解めっき
電気を使わないため、導電性の低い、もしくはない物質に対してめっきを施すことができます。析出されためっき層であるニッケルや銅は導電性が高い金属なので、その上からであれば、樹脂成型品に導電性の高い金属製品のように電気めっきができます。
4:電気めっき
最後は電気めっきの工程です。通常の電気めっきと同様にめっき処理を行います。
PCABS(ポリカABS)へのめっき事例
車載センターコンソールダイヤル
こちらは、車載センターコンソールダイヤルに、2色成形+マット調メッキ加工+耐久性を上げるホットスタンプ加工をした事例です。
透明部はPCで(メッキ無し)、乳白色部はPCABS(メッキあり。)を使用しています。メッキを付けたくない部分にPCを使用することで、その他部分との色彩(見切り)をキッチリと表現できます。
PCABS(ポリカABS)へのめっきのことなら、加飾技術ナビにお任せください!
今回は、PCABS(ポリカABS)へのめっきについてご紹介いたしました。
当社では、PCABSへのめっきに関して、試作から量産までワンストップ対応が可能です。また、PCABS以外への材質、めっき以外の加飾工法など、様々な樹脂への加飾実績がございます。
PCABS(ポリカABS)へのめっきをはじめ、加飾に関してお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!