加飾技術ナビを運営するアトライズヨドガワでは、様々な樹脂への加飾実績があります。その中でこちらの記事では、PCABS（ポリカABS）へのTOM成形について、特徴と実際の製品事例をご紹介いたします。
PCABS（ポリカABS）とは
PCABS（ポリカABS）とは、PC(ポリカーボネート)にABSを混ぜ合わせた、PCとABS両方の長所を持った樹脂材料です。ABSのバランスの取れた機械物性とPCの優れた耐衝撃性、耐熱性を兼ね備えた、ABSとPCの欠点を補っている優れた樹脂素材です。
価格面においてPCよりも安価なことから、自動車はもちろん、医療、家電など幅広い業界で採用されています。
一方で、加水分解の恐れがあるため、水に触れる環境や、湿度の極端に高い場所での使用には注意が必要です。
樹脂（プラスチック）へのTOM成形について
TOM成形は、Three dimension Overlay Method成形の略称で、さまざまな形状の基材の表面に特殊なフィルムを貼り合せることで、意匠性・機能性を高めた加飾方法です。
樹脂等の基材に高い追従性を誇り、意匠性のあるフィルムを使用することで、フィルム表面の凹凸を含めた手触り感や質感をそのまま反映することができます。また、防水や防汚、耐薬品などの機能性を持ったフィルムを使用することにより、製品にそうした機能を付加することが可能です。
PCABS（ポリカABS）へのTOM成形事例
車載内装部品
こちらは、車載内装部品にTOM成形を行った事例です。
TOM成形により、樹脂に木目調の質感を表現しております。本事例のように、樹脂にTOM成形をすることで、木目調や金属調など様々な質感を表現できます。
PCABS（ポリカABS）へのTOM成形のことなら、加飾技術ナビにお任せください！
今回は、PCABS（ポリカABS）へのTOM成形についてご紹介いたしました。
当社では、PCABSへのTOM成形に関して、試作から量産までワンストップ対応が可能です。また、PCABS以外への材質、TOM成形以外の加飾工法など、様々な樹脂への加飾実績がございます。
PCABS（ポリカABS）へのTOM成形をはじめ、加飾に関してお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました！