加飾技術ナビを運営するアトライズヨドガワでは、様々な樹脂への加飾実績があります。その中でこちらの記事では、PET（ポリエチレンテレフタレート）へのフィルムインサートについて、ご紹介いたします。
PET（ポリエチレンテレフタレート）とは
ポリエチレンテレフタレート（PET）は、様々な製品に使用されているエンジニアリングプラスチックです。特に、ペットボトルや皿、卵パックといった食品容器に広く使用されています。透明性の高さと、成形のしやすさ、軽さに加え、繊維などにリサイクルしやすく、多くの場所でリサイクル用の回収が行われています。
ただし、基本的には耐熱性の高い素材ですが、ペットボトルとして使用される場合には50℃程度で変形してしまうため注意が必要です。
工業用途ではフィルムや磁気テープ、電子機器部品などに使用されています。耐熱性、耐寒性、耐薬品性、電気絶縁性など、優れた性質を多くもっている一方で、耐衝撃性では劣るため、工業用途で使用される場合にはガラス繊維を混ぜて強化した、繊維強化プラスチックとして使用されます。
樹脂（プラスチック）フィルムインサートについて
フィルムインサートは、射出成形金型に加飾フィルムをインサートして成形と同時に加飾を行う技術です。樹脂などの複雑な形状にも対応でき、デザインの自由度が高く、塗装では表現のできない様々な図柄や多色化への対応が可能です。
また、フィルムを使用することで二次加工を大幅に削減できるため、塗装や、メッキ処理に比べ環境への負荷が低減でき、光沢・艶消し・パターン・柄など自由に表面加飾がしやすいのが大きな特徴です。
PET（ポリエチレンテレフタレート）へのフィルムインサート事例
車載ヒーターコントロールパネル
こちらは、車載ヒーターコントロールパネルです。
ボタンの文字剥がれ対策として、表面のシートフィルムの裏側から印刷していることで、マークが消えてしまうことがない仕様としています。本部品は、黒表現ですが、フィルムの印刷色を変えることで、カラーバリエーションを生み出すことが可能です。事例はPC（ポリカ）ですが、PET（ポリエチレンテレフタレート）へのスクリーン印刷も可能です。
PET（ポリエチレンテレフタレート）へのフィルムインサートのことなら、加飾技術ナビにお任せください！
今回は、PET（ポリエチレンテレフタレート）へのフィルムインサートについてご紹介いたしました。
当社では、PETへのフィルムインサートに関して、試作から量産までワンストップ対応が可能です。また、PET以外への材質、フィルムインサート以外の加飾工法など、様々な樹脂への加飾実績がございます。
PET（ポリエチレンテレフタレート）へのフィルムインサートをはじめ、加飾に関してお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました！