加飾技術ナビを運営するアトライズヨドガワでは、様々な樹脂への加飾実績があります。その中でこちらの記事では、PET(ポリエチレンテレフタレート)へのスクリーン印刷について、特徴と実際の製品事例をご紹介いたします。
PET(ポリエチレンテレフタレート)とは
PET(ポリエチレンテレフタレート)とは、石油からつくられるテレフタル酸とエチレングリコールを原料として化学反応させて結合することによって作られる樹脂です。
PETの特徴としては下記の特徴が挙げられます。
・耐熱性に優れている:約200℃まで耐熱特性があります。
・耐寒性に優れている:-60℃まで耐寒性があります。
・透明性がある:PETボトルに代表されるように透明性に優れています。
・耐水性に優れている:水を通さないため、飲料用ボトルによく利用されています。
・電気絶縁性が良い:電気を通しにくいため、基盤部品にも使用されています。
・環境によい:燃やしても有毒ガスを出さないため、廃棄が容易です。
一方、下記のようなデメリットもございます。
・気体透過性がある:気体透過性があるために、内容物の長期間保存には向きません。
・耐薬品に弱い:薬品や有機溶剤性に対する影響には弱く、アルコールに対しても濃度20%が限界です。ペットボトル飲料での利用の場合は内面をコーティングしている場合もあります。
樹脂(プラスチック)スクリーン印刷について
樹脂にスクリーン印刷を行うことで、樹脂成形品にデザイン性や高級感などを与えることができます。具体的には以下のようなものが挙げられます。
・厚みのある印刷を行う
UV乾燥型のインクを用いることで、印刷面に厚みを持たせることができ、立体的な製品を作ることができます。
・艶消し処理を行う
光を反射させる際に、印刷表面に凹凸を設けることによって、光を乱反射させ、
指紋の付きにくい艶消し加工を行うことができます。
PET(ポリエチレンテレフタレート)へのスクリーン印刷事例
リモコン表面シート
こちらは、お風呂場で利用するリモコン表面シートです。
材質はPET材で、シルク印刷で文字などの意匠を施したシートにエンボス加工をしたアイテムとなります。
PET(ポリエチレンテレフタレート)へのスクリーン印刷のことなら、加飾技術ナビにお任せください!
今回は、PET(ポリエチレンテレフタレート)へのスクリーン印刷についてご紹介いたしました。
当社では、PETへのスクリーン印刷に関して、試作から量産までワンストップ対応が可能です。また、PET以外への材質、スクリーン印刷以外の加飾工法など、様々な樹脂への加飾実績がございます。
PET(ポリエチレンテレフタレート)へのスクリーン印刷をはじめ、加飾に関してお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!