ディッピングコーティングは、母材をコート剤(塗料や薬剤など)の中に浸して塗工することで、製品の機能性向上を実現できる技術です。
こちらの記事では、そのディッピングコーティングの特徴と実際の製品事例をご紹介いたします。
ディッピングコーティングとは
ディッピングコーディングは、液中にコーティング対象(ワーク)を浸すことで対象物の表面にコーティング膜を塗工する加飾工法です。
キズや汚れの防止、撥水性や装飾性の向上といった機能を付加できます。
ディップコーティングの特長としては、以下のようなことが挙げられます。
・ワークを浸す工法のため、同時に両面コーティングができ、リードタイムの短縮が可能
・凹凸など、どんな形状物に対しても、コーティングが可能
・スピンコーティングやスプレーコーティングと比較して、飛び散ったり、部品に付着する事がないので、塗布液のロスがない
ディッピングコーティングの仕組み
①塗料の入った槽に塗装対象物を浸漬させます。
②一定時間経過後、槽内から塗装対象物を取り出します。
③取り出す速度から予め塗料の落下速度を計算し、目標とする膜厚を制御します。
④乾燥工程、硬化工程をへて加飾塗装の完了となります。
ディッピングコーティングの流れ
▼前処理・洗浄工程
ディッピングコート対象物の表面の前処理・洗浄を行います。対象物の表面を洗浄し異物等を除去することで、コート剤の密着性向上・歩留まりアップ等の効果があります。
▼ディッピングコーティング
対象物をディッピングコーティングの槽に浸漬、取り出します。
▼乾燥工程
乾燥機にてディッピングコート対象物表面に残っている塗料の溶剤分や、不要な液体を揮発させます。
▼硬化工程
UVや熱により表面の塗料を硬化させ、完成となります。
ディッピングコーティングの製品サンプル
吐水口の金具
こちらは、住宅で使用される吐水口の金具です。
本事例は、成形後にメッキを行い、納品をしていますが、メッキ後にディッピングコーティングで
撥水加工処理等の対応も可能です。
ディッピングコーティングの概要と実際の採用事例について1冊にまとめた資料を無料プレゼント!
こちらの記事でご紹介いたしました、ディッピングコーティングの概要と実際の採用事例について1冊にまとめた資料を無料でダウンロードいただけます。是非ダウンロードの上、情報収集にお役立てください!
ディッピングコーティングのことなら、加飾技術ナビにお任せください!
今回は、ディッピングコーティングについてご紹介いたしました。
ディッピングコーティングは、母材をコート剤(塗料や薬剤など)の中に浸して塗工することで、
製品の機能性向上を実現できる技術です。
当社では、ディッピングコーティングに関して、試作から量産までワンストップ対応が可能です。
また、ディッピングコーティング以外にも、様々な加飾工法の実績がございます。
ディッピングコーティングをはじめ、加飾に関してお困りごとがございましたら、
お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!