加飾技術ナビを運営するアトライズヨドガワでは、様々な樹脂への加飾実績があります。その中でこちらの記事では、PCABS(ポリカABS)への蒸着について、ご紹介いたします。
PCABS(ポリカABS)とは
ポリカABSとは、ポリカーボネートにABS樹脂を混ぜ合わせて作ったプラスチック材料です。
材料色は黒色で、耐衝撃性・絶縁性に優れており、電気部品や車載製品等幅広く利用されています。加工もしやすいため、大量生産に向いた素材といえます。
ただし加水分解に弱いため、屋外での使用には注意が必要です。
以下のような製品に採用されています。
・電気部品
・自動車車載不品
・医療機器等
・携帯電話・スマートフォン等
樹脂(プラスチック)への蒸着について
蒸着とは、金属粒子を真空状態にした蒸着釜に気体状態で漂わせ、プラスチック表面に付着させて膜を形成する加工方法です。
プラスチック素材に輝度のある加飾を行いたい時に、蒸着が使用されます。同じ輝度を出す加工方法としてはメッキがありますが、メッキはコストが高いことや、蒸着の方が環境に優しい製法であることから、最近ではメッキの代わりに蒸着が採用選定されることが多くなっています。
PCABS(ポリカABS)への蒸着事例
車載エンジンスターターボタンスイッチ
こちらは、車載エンジンスターターボタンスイッチです。
ボタンの樹脂生地表面に金属感を出せることと、ボタン表面のスピン目を演出させることで、高い意匠性が求められていました。
これらを実現するため、スピン生地を金型の微細加工技術で加工し、スピン生地目を活かすために、薄く蒸着加工を施しています。事例はPC(ポリカ)ですが、PCABS(ポリカABS)への蒸着も可能です。
PCABS(ポリカABS)への蒸着のことなら、加飾技術ナビにお任せください!
今回は、PCABS(ポリカABS)への蒸着についてご紹介いたしました。
当社では、PCABSへの蒸着に関して、試作から量産までワンストップ対応が可能です。また、PCABS以外への材質、蒸着以外の加飾工法など、様々な樹脂への加飾実績がございます。
PCABS(ポリカABS)への蒸着をはじめ、加飾に関してお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!