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蒸着の特徴と製品事例

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蒸着とは、物質を蒸発させて膜を形成する工法です。こちらの記事では、その蒸着の特徴と実際の製品事例をご紹介いたします。

蒸着とは

蒸着とは、金属や酸化物等を蒸発させて物質の表面に薄い膜を付着させる方法です。非常に薄い膜で製品にコーティングすることから、製品本来の機能に影響を与えることがなく、高い耐久性を付与することができます。

アルミニウムやクロム、金、銀、亜鉛といった様々な材料を、薄い膜でコーティングすることができ、電子部品や食品の梱包、ファッション、建材の製造にいたるまで様々な分野で活用されています。

蒸着の種類

蒸着には、物理蒸着(PVD)と化学蒸着(CVD)の2種類があります。

物理蒸着(PVD)

物理蒸着は、物理反応を利用した蒸着方法の一つで、切削工具などの工具から、CDの記録面側など、工業から日用品分野まで幅広く活用されています。また、一般的に真空蒸着は、この物理蒸着の分類に属していますが、真空蒸着だけを蒸着と表現することもあります。

>>物理蒸着(PVD)について詳しくはこちら

化学蒸着(CVD)

化学蒸着は、化学反応を利用した蒸着方法を指し、主に半導体の製造や合金向けの蒸着で使われています。アルミニウムやクロム、金、銀、亜鉛等を薄い膜状にして製品をコーティングする事が可能です。

当社の蒸着における特長

当社では蒸着の実績が多数あり、自動車業界に特化した特殊要望や製品の大きさ・形状・デザイン(透過)・機能など、様々なご要望に応じた提案が可能です。

蒸着の製品事例

車載ボタンスイッチ

導電しない仕様 不連続蒸着品

こちらは、車載ボタンスイッチです。単色成形+インジューム蒸着、2色成形+アルミ蒸着をしています。

この車載ボタンスイッチは、2つの部品を組み合わせて構成されています。ボタンに金属感を出すと同時に、誤動作を防止するため、導電しないことをお客様が求められていたため、不連続蒸着加工(Sn(スズ)・In(インジウム)を薄膜蒸着することにより、金属粒子間に空間が生まれ通電させない工法)を施しています。

>>製品事例の詳細はこちら

蒸着のことなら、加飾技術ナビにお任せください!

今回は、蒸着についてご紹介いたしました。
蒸着は、製品本来の機能に影響を与えることなく、高い耐久性を付与することができる加飾工法です。

当社では、蒸着に関して、試作から量産までワンストップ対応が可能です。また、蒸着以外にも、様々な加飾工法の実績がございます。

蒸着をはじめ、加飾に関してお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

>>製品事例一覧はこちら

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