導電しない仕様 不連続蒸着品
事例概要
工法 | レーザー加工 / 二色成形 / 塗装 / 蒸着 |
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業界 | 自動車・CASE |
母材 | PC(ポリカーボネート) |
用途 | 車載ボタンスイッチ |
サイズ | 約40*40*30mm |
納期 | 金型作成期間40日+部品生産日数20日 |
年間数量 | 1,000 |
特徴
こちらの事例は、車載ボタンスイッチの加飾事例になります。
製造工程としては、単色成形+インジューム蒸着、2色成形+アルミ蒸着となります。
この車載ボタンスイッチは、2つの部品を組み合わせて構成されます。お客様が求める特徴としては、ボタンに金属感を出すと同時に、誤動作を防止するため、導電しないことでした。
それを実現するため、当社は不連続蒸着加工を施すことで、金属感を保つと同時に導電しない仕様を成立させました。不連続蒸着とは、Sn(スズ)・In(インジウム)を薄膜蒸着することにより、金属粒子間に空間が生まれ通電させない加工方法になります。また透明材使用により、透過性を持たすことも可能です。今回の事例では、二色成形に加えて、蒸着の金属をアルミからインジュームへの変更で仕様を成立させました。コスト的には、アルミ蒸着より1.5~1.8倍ほどになりますが、導電しない仕様によって製品の安全性、信頼性を高めることができました。今回の事例では金型製作から部品生産までを60日という短納期で1,000個以上の生産が可能になっております。